気軽に映画が撮れるのでは?と思わせる-『真・女立喰師列伝』
これは、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』などで高い評価を受ける押井守が監修した、架空の存在である女立喰師を題材にした短編集だ。
押井守の前作『立喰師列伝』では偽史としての昭和が描かれていたのだが、『真・女立喰師列伝』では偽史の構築をそれほど志向してはおらず、スピンオフ企画として様々な監督が撮ることでどのような差異が生じるのか、というところに主眼があるのだろう。
きちんと調べていないため実際はどうだかわからないが、デジタルビデオで気軽に撮られたような印象がある。これくらいなら自分にも撮れるのではないか、と思わせる。もちろん、たくさんの人間が関わる映画が、それほど気軽に撮れるわけがない。それでも、これを観たひとがどんどん映画を撮りだして、映画を撮る層が厚くなっていけば、駄作も増えるだろうが、面白い作品も出てくるのではないだろうか。
さて、短編が6編収録されているのだが、その中で、湯浅弘章監督の『草間のささやき 氷苺の玖実』をもっとも気になる作品として挙げておく。映像に艶があり、主演の藤田陽子が実にエロティックに描かれていた。
湯浅弘章監督はどうも監督としてよりも、カメラマンとしての活躍が多いようだが、できればもっと監督作品を見てみたい。
- 映画ノート
- 2009年09月15日
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